はじめてクリニックにかかった日の話
こんにちは。ありさです。
今日は、初めてメンタルクリニックの扉を叩いた日のことを書きますね。
私の場合、前もって行くことを決めていた訳ではありません。
平日職場で先輩に言われた厳しい言葉で心がいっぱいになり、
休日なのにいよいよ気持ちが休められなくなった日に、
「今日こそ、クリニックに行こう!」と思い立ったのです。
スマホで電車で一駅のところにあるクリニック探し出し、
予約し、家を後にしました。
道中、とてもそわそわした気持ちでした。
これまでの人生、ADHD的な症状だけではなく、
両親の二度にわたる離婚や、
学校や職場で受けたいじめ、
何年もやめれなかった過食症など、
辛いことや悲しいことはそれなりに経験してきたけれど、
一度も心の病院に行ったことがなく、
一人で解決するか、やり過ごしてきたので、
誰かに悩みを打ち明けたり、助けてもらうことが、とても苦手なんです。
それでも、今回は仕事に支障が出ていたので、
困った症状が病気や障害によるものならちゃんと治療し、
きちんと仕事できるようになりたいと思いました。
駅について、電車から降りて、スマホを片手にクリニックの場所を調べたのですが、なんと地下鉄の駅ナカにあることがわかりました。ここなら立ち寄りやすい。
そして勇気を出して中に入ってみると・・・
綺麗で明るい雰囲気で、たくさん患者さんがいました。
一見ごく普通な人たちばかりでした。
ここでメンタルクリニックや精神科、心療内科に関する偏見は少し和らぎました。
受付を済まし、まずは問診用紙を渡されました。
最近の心の状態や、子供の頃の様子、一枚の紙に自由に木を書いてください、というものでした。
提出後は心理士?精神保健福祉士?の方と面談。
私は病院でソーシャルワーカーとして働いているため、普段は面談を行う立場にあります。
これまで自分がしてきた面談では、初対面であっても、気持ちを真摯に話してくださり、涙される方もたくさんいたのですが・・
私自身は、面談される立場となると、どうしても構えてしまって、その日は端的に困っていることを伝えることで精一杯でした。
次は先生による診察。
最初に言われたのは「顕著に出てますね」という言葉。
ADHDだとはっきり言われることはありませんでしたが・・・
ストラテラという薬を進められたので、やっぱりADHDなんでしょう。
先生も同じような症状で悩んだことがあり、ストラテラの服用経験もあるそうで、辛い気持ちはわかる、と言われてホッとしました。
薬はまず40mgからはじめ、段階的に増やしていくと言われました。
吐き気や頭痛、味覚の変化など、結構副作用があると説明を受けます。
そして自立支援医療の制度について説明を受けました。
ストラテラの薬は高額なので、制度を利用すれば、指定された病院への受診と薬局で薬を受け取る時に、3割負担から1割負担に軽減されますというものです。
ちなみに負担割合は市町村によって異なります。
名古屋市は1割負担ですが、負担なしとなる地域もあるようです。
診断書の記載に数千円かかると説明を受け、書いてもらうようにお願いしてきました。
診察後は、内科疾患等がないか確認するため、心電図と採血を受けました。
採血は苦手なので、寝かせてもらいました。
会計を済まし、クリニックに勧められた調剤薬局へと向かい、薬をもらって帰ってきました。
調剤薬局で払ったお薬代は二週間で5,000円ぐらいでした。
3割自己負担で一ヶ月一万円+診察代のコストとなると確かに高いですね。
・・・
本当はこの日、友人数人と集まって遊ぶ予定だったんですが、とてもそんな気になれずキャンセルしました。帰り道と自宅に帰ってからは、泣きました。
これまで、大嫌いな鈍臭い自分から抜け出すために、頑張って受験勉強していい大学を目指したり、いろんな自己啓発本を読んだりして、ずっと努力を続けたところがあります。
その孤独で終わりのない戦いと、なかなか楽になっていかない現実を思い、涙が出てきました。
もしもっと早く自分がADHDであるとわかっていたら、こうも辛くて苦しい時間はなかったろうと思いました。
・・・
ストラテラの投薬開始から半年ほどたった今思うことは、自分が周りの人と比べてハンディがあると感じてきたからこそ、物事を工夫したり、努力する習慣を身につけて来れたと思います。
そして努力してきたからこそ、手に入れられたものも、たくさんあると思います。
そして今では、自分がADHDと判明し、薬で治療さえすれば、人生が急にうまくなるなんてこともないと理解しています。
薬は多少の手助けはしてくれるけれど、これからも人生は、自分の努力次第で変わっていくと思います。これからも頑張ります。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
次回はストラテラの内服について書いていきたいと思います。